中古マンションの「ラーメン構造」

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中古マンションや賃貸マンションをいくつか比較していくと、珍しい建築用語を目にすることもよくあります。中でも「ラーメン構造」「壁式構造」といった分類方法は、建築になじみのない人にとっては、なかなかイメージのしにくい建築方法です。しかし中古マンションや賃貸マンション選びには、立地や間取りなどの他に耐震性・耐火性といったような安全性も重要な問題となるので、基本的な用語はおさえておくようにしましょう。
ラーメン構造とは、柱や梁で建物を支える建て方のことです。室内に柱や梁が出っ張りやすいのですが、間仕切り壁を自由に動かすことができるので、中古マンションを購入したあとのリフォームの幅が広がります。反対に壁式構造の場合、壁で建物を支える方法なので、室内には出っ張りなどがなくスッキリ広く作ることができます。しかし反面壁そのものが柱の役目をしていることで、リフォーム時に移動などをすることができません。
しかし、最近は中古マンションを購入したあと大幅なリフォーム工事を希望する人もかなりいるため、その点を考慮した「壁式ラーメン構造」という両方のメリットのある工法がとられることもあります。
ラーメン構造と壁式構造で比較した時、耐震性という点では壁式構造の方がやや強いという実験結果が出ています。将来的に間取りを変更するリフォームの予定がなければ、壁式構造の中古マンション・賃貸マンションを選ぶようにした方がよいでしょう。