中古マンションにおける「SRC造」

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中古マンションや賃貸マンションのうち、数十階単位の高層建造物は、外側から見る限りコンクリートの塊でできているようにも見えます。しかし、柱や梁、壁のような構造躯体と呼ばれる重要部分は、鉄筋が埋め込まれているのです。コンクリートは耐火性に優れ、大変に丈夫な材質ですが、押す力に対しては強い一方、引っ張りにはもろくなってしまいます。そのため、引っ張り方向に強度のある鉄筋を内部に入れることで、より強い構造の建物となっているのです。
鉄骨が内部に埋め込まれている建築構造のことを、「RC(鉄筋コンクリート)造」といいます。一般的な工法としては、工事現場でまず鉄筋を組んで型枠を囲い、コンクリートを流し込むことで構造躯体を作ってゆくというものです。
また、さらに強靭な建造物とするため、鉄筋内部に鉄骨柱を埋め込む「SRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造」という建築方法もあります。SRC造は大変に強度が強いので、60m(地上20階程度)以下の中高層建造物である中古マンション・賃貸マンションでよく用いられています。ただし、SRC造の場合強靭さを担保するため大変に建築費用が割高になってしまいます。そのため建築費用を安く抑えるためRC造で作られているものも同じくらい多くなっています。
中古マンションや賃貸マンションを選ぶときには、できれば「SRC造」の建築物を選ぶようにするのが理想です。最低でも「RC造」とはっきり記載されているものを選ぶようにしてください。